最近の傾向では、糖尿病ということで、皆さん、糖分の多いお酒は、どちらかというと「辛口」のほうが糖分が少なそうに感じるのか、「辛口」を好む方が多いようです。実際お酒には糖分がけっこう含まれているので、そう思われても仕方ありません。しかしながら、本来、お酒の「辛口」「甘口」は糖分にはあまり関係なく、米の養分がたっぷりと濃く残った日本酒なのか、それともアルコール分の多いさらっとした日本酒なのかを測る意味での表現なのです。要するに米の養分が多いと「甘口」、アルコール分が多いと「辛口」と、口に入れたときの感覚で言われるようになったのだそうです。機会があれば、「甘口」「辛口」同時に飲み比べるのも面白いかもしれません。
さてそのお酒ですが皆さんもご存知の通り、清酒・合成酒・料理酒に分けられます。
それぞれの特徴・料理への効果を表にしました。ご覧ください。
清酒 合成酒 料理酒
食塩の添加 無添加 無添加 ものによる
その他添加物 無添加 添加あり ものによる
酒税 あり あり なし
肉や魚の臭み消し 効果あり 効果あり 効果あり
素材を柔らかく 効果あり 効果あり 効果あり
うま味が加わる 加わる 微妙 微妙
風味が加わる よく加わる 加わる 加わる
調理が早くなる 早くなる 早くなる 早くなる
この表の中で 「うま味が加わる」と「風味が加わる」 の部分をご覧ください、どちらも他のお酒より、良くなっています。この表だけでも清酒のほうが、料理には適しているように感じます、さらに上記の中で、「米の養分がたっぷりと濃く残った日本酒なのか、それともアルコール分の多いさらっとした日本酒なのか」という文面がありました、アルコールは火を通せば飛んでしまいます。もうお分かりと思いますが、料理では合成酒、料理酒より清酒、それも「甘口のほうが、よりおいしく出来上がるのです。今の時代、昔と違って甘いものが多くなりました、料理の傾向も、甘めのものが好まれているようです、この時代だからこそ、単純にお砂糖を使用するのではなく、お酒・本みりんを使った料理をいただく方が、体にはいいと思います。ぜひ、甘口(本当はこの言葉ではないのですが)の清酒を使ったお料理を作ってみてください。
0コメント